大腿骨寛骨臼インピンジメント(FAI)
股関節(骨盤と大腿骨)の骨がぶつかり、関節唇や軟骨などの関節組織を傷つけて、変性してしまいます。
変形性股関節症の原因の一つとして明らかとなっています。
あらゆるアスリート、スポーツ好きの人はなりやすいです。
関節唇:骨盤にある関節のくぼみに大腿骨の骨頭をおさめ安定させる役割があります
軟骨:関節の骨の表面を薄くおおっていて、関節の動きをなめらかにする役割があります
変性:性質が変わってしまうこと
症状
しゃがみ込み、靴下を履く時、自動車の乗り降り、痛い側の足を軸にする動作の時に痛みがでます。
股関節を曲げたまま膝を内側にねじると、つまるという訴えなどもあります。
画像診断
レントゲンで骨盤や大腿骨の変形、
MRIで関節唇の損傷や軟骨の変性の状態をみます
股関節に負担を与える運動や動きをさけ、痛み止めの薬や炎症をおさえる関節内注射、腰や骨盤の柔軟性を高めるリハビリも有効とされています。
約70〜80%がそのような保存療法によって改善しますが、軟骨の傷みが強く変形性股関節症になっていくこともあります。