脛骨天蓋骨折（けいこつてんがいこっせつ）　　　ピロン骨折

すね（脛骨けいこつ）の足部に近いところから足関節にかけて骨折します。関節の中の関節軟骨も一緒に折れてしまいます。

※関節軟骨：厚さ数ミリで関節面の骨の表面をおおっていて、関節が動くときに骨と骨の摩擦を防ぐクッションの役割をしています

高い所から落ちたり、交通事故などによって、脛骨に縦方向の強い外力がはたらくことが原因となり、骨折します。

すねの足部に近いところの栄養は、すねの上から入ってくる血管のため、骨折により

血行が悪くなります。また軟部組織（なんぶそしき：骨以外の組織、筋肉など）が少ない場所でもあり皮ふの血行も悪くなります。血行が悪い部分は骨のくっつきも悪いです。さらに足部の腫れによって、足関節は動きにくくなり、後遺症がのこりやすい難しい骨折でもあります。

関節内骨折のため早くから体重をかけるのが難しいです。

※関節内骨折：ちょっとしたズレでも体重がかかるので、将来的な軟骨（なんこつ）のスリ減りや痛みの原因となったりします

治療

多くは手術が必要です。手術のあともギプス固定や体重をかけれない状態が必要です。