腰椎圧迫骨折

腰椎は高齢者や骨粗鬆症の患者において最も頻度の高い骨折です。高齢者が突然強い痛みを腰に自覚した場合真っ先に腰椎圧迫骨折を疑います。

転倒などのケガで受傷することもありますがほぼ心当たりがないような場合でも骨折することがあります。

特に女性は高齢に伴い骨粗鬆症になりやすく簡単なことで骨折しやすいです。

腰や背中が曲がっているおばあちゃんの曲がっている原因のほとんどは圧迫骨折が関係しています。

まずは骨粗鬆症に注意しましょう。骨粗鬆症に対する薬もあります。しかしながら薬を使用しても急激に骨密度が増えるわけではありません。ひどい状態になるまえからコツコツと対策をするほうがいいと思われます。

腰椎は上半身の体重を一点に受け負荷が大きいうえ骨粗鬆症による骨の脆弱化が起こりやすい場所です。

診断にはレントゲン、MRIが有用です。MRIが必要な場合は新鮮骨折なのか以前の骨折なのか見分けるうえで重要なことがあります。

治療

多くは安静、コルセット、ギプスなどで加療を行います。疼痛に関しては鎮痛剤を使用することになります。

時間とともに症状はよくなることが一般的ですが偽関節(骨がつかない状態)や変形等により痛みが残存することもあります。

状況によっては手術が必要なこともあります。