病名 扁平足
症状
中年以降に発症する扁平足では内側のくるぶしのあたりが腫れたり、痛みが生じたりします。
初期には足の扁平化(つちふまずがなくなる)が目立たず気づかない場合も多々あります。しかし放置しておくと、しだいに変形が進みます。つま先立ちがしにくくなったり、さらに進行すれば足裏がつかれやすくなったりして歩行が障害されます。
原因と病態
足にはアーチ構造があります。このアーチを保つのに重要な働きをしているのが足の骨の一つ舟状骨に付く後脛骨筋です。後脛骨筋の腱が年齢とともに痛んで切れることがありそれに伴い足が外側にずれるように偏平足(つちふまずがなくなる)が生じ痛みが生じます。足の裏にも筋肉がありそのような筋肉があまり使われないとアーチが崩れやすいとの考えもあります。体重の増加が足の負担につながり偏平足の誘因になることもあります。
診断
立った状態で注意深く足を観察することで診察が可能ですが一般的には立った状態でのレントゲンを撮ります。側面でのレントゲンでの足のアーチの消失が決定的な証拠となります。後脛骨筋の腱の断裂を確認するにはMRIが必要になることがあります。
治療
予防には適正体重を保つことが大切です。アキレス腱が硬くなっていることもあるので、アキレス腱を伸ばすようなストレッチを行いましょう。アーチの低下が明らかな場合は、アーチサポート付きの足底板が有効であったりします。アーチを上げることにより、疼痛は緩和されます。足底板は義肢装具士がいる病院、医院でつくることができます。
また重症例では、手術が必要になることもあります。
症状
内側のくるぶしの腫れ、痛み
つま先立ちがしにくい
足が硬くなり歩行障害
原因
加齢、肥満などにより足のアーチ構造を支えている後脛骨筋の腱が断裂することによる
成人期扁平足は女性に多い
診断
かかとが外を向くので後ろから足指が見える
X線
MRI(腱)
治療
裸足で足指を使う
適性体重を保つ
アーチをサポートする足底板の使用
手術