関節ねずみ
関節は骨の端と別の骨の端とで骨が動く場所を形成しています。動が生じるにはスペースが必要で関節包という袋が関節には存在します。一般的に関節の動きが大きいほど関節包の中は広くその中には関節液が存在しています。ときに関節面には軟骨が存在しますがその軟骨が剥がれたり軟骨の近くの骨も剥がれたりして遊離体が関節包の中をうごくことがあります。関節包の中を自由に動く軟骨や骨の物体を関節ねずみと呼びます。関節ねずみは遊離体と呼ばれたり軟骨片や骨軟骨片と呼ばれたりします。まれに滑膜が軟骨片や骨軟骨片を大量に産生する滑膜性骨軟骨腫症という病気があります。膝関節に多くみられますが肘関節や時に足関節に生じることがります。
症状
関節ねずみが引っかかると激痛が生じたり関節がロックされ完全に伸びなかったり曲がらなかったりします。
診断
レントゲンでわかることがありますが複数枚取らないと遊離体が動いているかの確認が困難です。CT,MRI、または造影剤を使用したCTなどが必要になることもあります。関節鏡で直接みることではっきりわかります。
治療
数個以内でのものであれば関節鏡による除去が一般的です。