頸椎椎間板症
頸椎の椎体と椎体の間に椎間板という組織があります。
頸椎や腰椎は胸椎と比べると動きが大きい場所であり組織が痛みやすい場所です。
頸椎においては第4頸椎と第5頸椎の間の椎間板、 第5頸椎と第6頸椎の間の椎間板、 第6頸椎と第7頸椎の間の椎間板は頸椎のなかでも動きが大きい椎間板ですので痛みやすい椎間板です。
椎間板は線維輪という枠の部分と線維輪に囲まれた髄核からなります。髄核は瑞々しい組織ですが変性にともないみずみずしさが失われていきます。椎間板は年齢とともに変性しますがその変性の程度には個人差があります。
20歳代から徐々に椎間板の髄核の変性は始まりますが椎間板の変性に伴い首に痛みが生じたり肩甲部や腕から手に痛みが走ったりします。
MRIで明らかに椎間板の神経圧迫や脊柱管内への突出を認める場合は椎間板ヘルニアと診断することが多いですが明らかな椎間板の脊柱管内への突出を認めず椎間板の変性を認め痛みと関連していると判断した場合、椎間板症と診断したりします。